[2001年11月08日(木)]
 11月6日(火)は"メルボルンカップ"の日である。

 おいしそうな名前だが、ピンと来る人はきたことでしょう。 そう、メルボルンで行われる競馬である。
この日はオーストラリア中の業務がストップするといわれるくらいの、国民的行事なのである。

 私は競馬に詳しくないけれど、日本で言えば"天皇杯"といった感じか?いや、オージーの会社に勤めている日本人は、会社で一口買わされていたと言うから、盛り上がりの雰囲気から言うと"年末ジャンボ宝くじ"くらいに相当するのかもしれない。
  そもそもイギリス系の人たちにとって、競馬は耳に赤鉛筆はさんで新聞を持って歩いているおっちゃんのものではなく、ドレスアップしてきれいな帽子をかぶって出かける社交の場であり、高貴なスポーツなのだ。
 実はこのメルボルンカップが行われる競馬場で、今年の8月、私はキャロライン・ミス(直感医療者/米)のセミナーを受けた。 日本の競馬場を想像すると、そんな会場で(^^;)こんなスピリチュアルなセミナーをするだろうか?と思うのだが、クラブハウスの中にはじゅうたんが敷き詰めてあり、大きなボウルルーム(パーティー会場)あり、昔のドレスアップした人たちが描かれた大きな絵や写真が飾られ、中に居たらホテルのボウルルームに居るのと変わらないくらい、上品で美しい。

 そのメルボルンカップの日、たまたま買い物に出かけた。
いつもなら通勤車の路駐でいっぱいの近所の道路は心なしかまだ空きがある。
このために会社へ行っていない人もいるのか?
警察は、これまで見たことも無いような場所で、突然飲酒運転の取り締まりを始めている。
おぉ〜、的確な網張りとは言えるが・・・
と、街の景色もいつもと違う。


 この日の買物は"ウールワース"というスーパーで食料品の買込み。
いつもは混んでいるこの店も、今日はお客がほとんどいない!
仕事もしないけれど、買い物にも行かないらしい(^^;)
 
 各馬スタートの3時前。
レジの横にあるコーラなどが入っている冷蔵庫の上に突然TVが登場した。
明かに制服のままの従業員が(それもえらいさんっぽい人が)5人・10人と集まってきた。
各馬一斉にスタート!
見回すとそこには3-40人の人だかりが。
しかも、どう少なく見ても半分〜2/3は従業員。
言いかえると、そのくらいお客が少ないのも事実・・
(いつもはそんなことはない)
10台あるレジで動いているのは1台のみ。
い・・いいのか?店は?

 さすがに、ワーワー盛上ることはなく、それぞれの表情でほんの数分のレースをみつめる。
レースが終わり結果が発表されると、 一人・・二人・・と肩を落として持ち場へ戻っていく。
"ヤッホ〜"と叫んだ人はいなかったので、ほとんどが負けたのか?
それとも、密かに喜んでいるのか?(^^;)
従業員もひとしきり気を取り直して、レジが開き始める。
あっという間にTVも片付けられる。
私達のチェッカーのおばさんは思い切り負けたのか、超ご機嫌斜め!
いつもの"Hi,how are you?"どころか、むすっとしたまま商品を袋に投げ込んでゆく。(をいをい)

 まぁ確かに、夕方まで気になって仕事にならないくらいなら、こうやってみんなで見て、良くも悪くもすっきりした方が良いに決まっている。
お客も驚くほど少ないわけで、この数分間レジが1台しか動いていないからといって、誰もレジに並ぶわけでもない。
商品出しの手が止まったからといって、目をぎらぎらさせて買い物している人がいるわけでもない。
管理職だって率先して見ているわけだから、他の人間も気楽に見ていられる(!?)
害がないばかりか、「あ〜〜あ」とか言いながらもすっきりして今日の残りを過ごせることは、人間としてそれはそれでものすごく大切なことかもしれない。

 それを、別にこそこそやるでなし、わざわざTVをじゃ〜〜ん!と持ってきて、従業員もお客も一緒になって見ている光景って、"いいなぁ〜"と思いつつ、"日本ではやらないだろうなぁ"と思うのだった。
ちなみに、帰る頃には飲酒取り締まりは終っていた。
     
   いい国やねぇ〜
2001.11.08 Thu l Sydney Life l COM(0) TB(0) l top ▲

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